今使っているハーネスOAタップのケーブルの長さは延ばせる?
- 2026/07/17
- 2026/07/17

目次
はじめに
先日、こんなご相談をいただきました。
「移転先のオフィスにハーネスシステムが残ってるんですが、使えますか?」
オフィスに入居するときや移転するとき、既存のハーネスOAタップシステムが残っているケースがあるんです。
「この配線、使えるのかな?」と思ったことがある方も多いのではないでしょうか。
このブログでは、OAフロア下の電気ケーブルを延長・増設できるのか、
またどんな方法があるのかを解説します。
電気ケーブルは延長できる!まず長さの目安を知っておこう
OAフロア下に既存の電気ケーブルがある場合、そこから使いたい場所まで延長することができます。
一般的にはVVFケーブルを使用することが多いです。
延長できる長さは、電圧降下を考慮すると30〜40m程度が実用的な目安となります。
それ以上の距離になる場合は、ケーブルの太さや負荷容量を別途検討する必要があります。
まず現状の配線を確認する
まずは現状の配線がどうなっているかを確認します。
ここでは、以下のような状況を例に解説していきます。
分電盤がA地点にあり、電気ケーブルがB地点まで配線されてOAタップを使用しています。
このB地点からC地点(約10メートル先)まで延長したいとします。

方法1:ジョイントボックスの空き口にケーブルを挿して延長
ハーネスジョイントボックスには、ケーブル延長用の差し込み口があります。
その口に差し込まれているケーブルがない(空きがある)場合、そこにケーブルを挿すだけで延長できます。
最もシンプルで、手間もコストも少ない方法です。
「空きがあるなら、まずここから試してみて」というのが現場でもよく言われる話ですね。

方法2:空き口がない場合はケーブル分岐装置を使って延長
ジョイントボックスの延長口に既にケーブルが刺さっている場合は、この方法を使います。
方法1と比べて、手間とコストが少し発生しますが、対応できます。
手順は次の通りです。
- 1.分電盤のブレーカーを落とす
- 2.ジョイントボックスに刺さっている電気ケーブルを抜く
- 3.そのケーブルにケーブル分岐部品を取り付ける
- 4.外したジョイントボックスを分岐部品に再取り付けする
- 5.分岐部品から新たにケーブルを配線する
現場作業でケーブルを直接分岐させることもできますが、将来の保守性を考えると分岐部品を使う方がよいでしょう。

延長した先にはジョイントボックスをつけるのがおすすめ
延長した先には、ハーネスジョイントボックスを取り付けるのが最も保守性が高くシンプルです。
1口だけでよければハーネスコネクタボディを取り付けることも可能です。
ただし後でOAタップを増やしたいときに再加工が必要になるため、最初からジョイントボックスにしておく方が将来的に楽です。
ジョイントボックスがあれば後からOAタップを差し込むだけで増設でき、さらなる延長もしやすくなります。
電気工事士の資格と電源計画の確認を忘れずに
方法1・方法2ともに電気ケーブルを扱う工事のため、電気工事士の資格が必要です。
一般の方はご自身では行わず、資格を持った施工者にご相談ください。
また、OAタップを増設する際は電源計画の確認も必要です。
ブレーカー1本あたりの電気容量は基本的に100V・20A(2000W)となっています。
最初の電源計画で既に2000W近くまで使用予定だった場合、増設するとブレーカーが落ちる可能性があります。
確認方法は、最初の工事時の設計図か、電力調査を行うことで確認できます。
余裕があれば一度増設してみて、ブレーカーが落ちるようなら変更するという方法もありますよ。
増設と新設のコスト差が大きい!増設を選ぶメリット
新たな場所にOAタップを設置する方法には「増設」と「新設」の2つがあります。
増設の最大のメリットは、コストの削減です。
新設の場合は分電盤への新規配線が必要となり、コストが約2倍になる可能性があります。
さらに、分電盤の主電源を落としての工事が必要になるケースもあり、平日に工事ができないこともあります。
増設なら分電盤のブレーカーを落とすだけで工事ができるため、施工がしやすいです。
経験上、電源計画にはある程度の余裕があることが多く、増設で問題なく対応できるケースが圧倒的に多いというのが実情です。
まとめ
OAフロア下の電気ケーブルの延長と増設について解説してみました。
30〜40m程度を目安に延長でき、状況によって2通りの方法から選べるのが分かっていただけたかと思います。
増設にはコスト面での大きなメリットがありますが、電源計画の確認という注意点もあります。
メリットとリスクを踏まえながら、工事手法を選んでいきましょう。


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