壁コンセントだけで足りる?オフィス電源計画の判断ポイント

  • 2026/05/30
  • 2026/05/30

はじめに

オフィスの新設や入居のタイミングで、
壁のコンセントだけで電源をまかなえませんか、と相談されることがあります。

壁にたくさん付いていると、
これだけあれば何とかなるのでは、と思いやすいですよね。

ただ、そこで「壁コンセントだけだと不足するかもしれませんよ」と
言われることがあります。

そう言われると、え、そんなにたくさんあるのに足りないの、
何が問題なの、と不安にもなりますし、
少し身構えてしまいますよね。

今回は、そうした疑問や不安にこたえるために、
なぜ壁コンセントだけでは足りないことがあるのかを、
できるだけやさしく整理していきます。

壁コンセントが多くても、安心とは限りません

先に結論から言うと、理由は差し込み口の数ではなく、
使える電気容量にあります。

壁コンセントが多く見えても、
使える電気の上限まで多いとは限りません。

ここ、かなり誤解されやすいところです。
壁コンセントの数が多いことと、
たくさん電気を使えることは、同じではないんです。

ブレーカーが落ちると、想像以上に困ります

もし使いすぎると、ブレーカーが落ちます。
そうなると、その系統につながっている機器は
まとめて電源が切れてしまいます。

たとえば、インターネット、電話、PCなどに
影響が出ることがあります。

業務中にこれが起きると、かなり大変ですよね。
売上に影響したり、復旧対応に手間がかかったり、
見えにくいコストも増えていきます。

なので、やはりブレーカーは
落ちない前提で考えたいところです。

とはいえ、壁コンセントだけで足りることもあります

もちろん、どんなオフィスでもダメ、という話ではありません。
壁コンセントだけでも問題なく運用できるケースはあります。

たとえば、人数が少ない、ノートPC中心、
日中にいる人数が少ない。

さらに、複合機や大型プリンター、電子レンジや湯沸かしポットのような、
大きな電気容量を使う機器が少ない場合です。

判断の目安は、まず2000ワットです

目安として見たいのは、
部屋の中で同時に使う電気機器の合計です。

瞬間的な最大電気使用量が2000ワットを超えないなら、
壁コンセントだけでも足りる可能性があります。

逆に、2000ワットを超える可能性があるなら、
不足するかもしれません。

この数字が、壁コンセント計画を考える時の
最初の分かれ道になります。

【画像挿入おすすめポイント】
壁コンセントの数と電気容量は別だと分かる図。
差し込み口は多いが、上限容量は1つのブレーカーで決まるイメージ図。

・プロくま編集長のコメント
壁コンセントは数が多いので使えそうに見えますが、実際はブレーカーのつながり方で話が変わります。見た目だけで判断すると、後から使いにくいオフィスになりやすいです。

なぜ2000ワットが基準になるのでしょうか

部屋に壁コンセントが8個から10個くらい付いていても、
大元のブレーカーは1つだけ、ということがあります。

つまり、見えている差し込み口は多くても、
電気の入り口は1つ、ということですね。

この場合、ブレーカー1つで2000ワットまでが
基本的な目安になります。

全部合わせて2000ワットを超えないなら、
その系統の中で運用できる可能性があります。

何ワットまで使えるかは、ここを見れば分かります

いちばん簡単なのは、分電盤を見ることです。
分電盤にある表示を見れば、
壁コンセントが何系統で分かれているか、おおよその判断ができます。

たとえば、壁コンセントの表示が1つなら1系統、
2つなら2系統の可能性が高いです。

1系統なら2000ワット、
2系統ならこの部屋全体で4000ワットという考え方になります。

【画像挿入おすすめポイント】
分電盤のどこを見ればよいか分かる写真や図。
壁コンセント1系統と2系統の違いが分かる簡単なイラスト。

足りないなら、最初から電源工事を考えたいです

もし壁コンセントだけで足りないと分かったなら、
電源増設工事を考えた方がよいです。

室内にハーネスOAタップなどの電源工事をして、
使いやすい位置に電源を増やしていきます。

これが、いわゆる電源計画ですね。
オフィス入居のタイミングで考えておくと、
後からかなり楽になります。

運用が始まっても困らないように計画したいです

最初の計画では足りているように見えても、
実際に使い始めると想定と少し違うことがあります。

ここも、よくあるところです。
たとえば、掃除機やドライヤーなど、
臨時で大きな電気を使う機器が入ってきます。

そういう使い方まで見込んでおかないと、
後から使いにくいオフィスになってしまうことがあります。

だからこそ、問題が起きてから考えるのではなく、
最初の時点で少し余裕を見て計画しておくのが大切です。

最初にきちんと考えておくと、
あとあとかなり楽になります。

電源計画は、プロに任せるのが安心です

自社で使いたい機器や人数の想定を伝えて、
電源計画を立ててもらうのが安心です。

もし自分たちだけで判断するのが少し難しいと感じるなら、
無理せず相談した方がよいでしょう。

見た目では分かりにくい部分だからこそ、
最初にきちんと設計しておく価値があります。

それが結果として、売上減少や余計なコスト増加を
防ぐことにつながります。

・プロくま編集長のコメント
最初の計画が良くても、運用が変わるとすぐ苦しくなることがあります。特に臨時利用の機器は、あとから増えやすいので気をつけたいところです。

まとめ

壁コンセントは、思ったより使える電気容量が少ない場合があります。

壁コンセントの数だけで判断すると、
不足したり、使いにくくなったりすることがあるんです。

まずは、合計使用量と分電盤の系統数を確認してみましょう。
そのうえで、使いやすさと安全性のバランスを見ながら、
電源計画を考えていくのがおすすめです。

  • 数字で見ると、差はけっこう大きいです

  • 安くなるだけじゃないのも、実は魅力です
  • でも、気軽に進めるとややこしくなります
  • うまくいくかどうかは、事前の動きで決まります
  • まとめ