ハーネスOAタップのケーブル長さは3mと5mどっち?プロ目線の選び方を徹底解説
- 2026/01/12
- 2026/01/12

目次
はじめに:迷ったら「3mが標準、5mは応用」
ハーネスOAタップのケーブル長さは、原則「3m」と「5m」の2種類の選択肢のみとなります。
どちらを選ぶかで、施工のしやすさ、必要な機器数、見た目のすっきり感も変わってきます。
結論としては、3mが最も扱いやすいです。3mが適さない場合のみ5mを選ぶとよいでしょう。
この記事では、オフィス利用を前提として、3mと5mの選び方の考え方や、現場で失敗しやすいポイントについて整理します。
用語整理:プラグ・ケーブル・ボディ・ジョイントボックスとは?
ハーネスOAタップを理解する上で、いくつか専門用語を利用します。
簡単なもののみですので安心してください。
記事内で使用する名称は、以下に統一します。
- プラグ:ジョイントボックスに接続する差込側
- ケーブル:プラグとボディをつなぐコード(キャブタイヤケーブルともいう)
- コンセント:家電機器のプラグを差し込む差込口
- ボディ:差込口(コンセント)が並んだ本体
- ジョイントボックス:床下などに設置し、ハーネス系統を分岐・接続する箱

3mが標準である理由とは?
最も3mが使われる理由は、オフィスの「4席島」配置に、長さがちょうど合うためです。
例として、デスク4台で島を組み、中央にジョイントボックスがある場合、ジョイントボックスから各席へ引き回す長さは3mとなります。

- 床下(ジョイントボックス)→ 床上(立ち上げ):約1.0m
- 床上(立ち上げ)→ デスク上(縦方向):約1.0m
- デスク上の左右調整および余裕:約1.0m
合計すると約3mとなります。
余長を見ているため、多少のずれがあっても問題のない長さです。
5mを選んでも使用は可能ですが、余長が2m発生するため、場合によってはケーブルのごちゃつき感が出やすくなります。
そのため、基本は3mを選び、必要な場面だけ5mを使うのがコツです。
3mで足りなくなるパターン
3mはコンパクトに収まる長さですが、さまざまな条件により、やや不足を感じることがあります。
特に、ジョイントボックスの位置と立ち上げ条件によって、設計の難易度が変わります。
- 4席島ではない、またはジョイントボックスが遠い
- 床下から床上への立ち上げ距離が長い
- ボディをデスク上の見やすい位置に置きたい
3mで計画する場合は、ジョイントボックスの位置と立ち上げ位置を事前に計算する必要があります。
もし難しいと感じた場合は、5mの利用も検討しましょう。
5mの長さを活用できるのはこのパターン!
3mよりも長い5mは、OAタップをより応用的に使うことができ、次のようなレイアウトに向いています。
3mでギリギリかなと感じる場合は、積極的に5mを利用しましょう。
- 島から少し離れた場所に1席だけ追加したい
- 4席島だが、壁際に横並びで展開する
- 会議室・ワークエリア・複合機・プリンターなど利用場所が点在
- レイアウト変更の頻度が多い
余長分が邪魔になる可能性はありますが、余長は床下に埋めることもできます。
余長の処理方法まで含めて考えると、5mはとても便利な選択肢になります。
5mを利用した場合のコストメリット
以下のような状況では、5mを利用することでコストメリットが出ます。
ジョイントボックスが増えると、コストがアップします。

- ジョイントボックス本体費用
- 設置費用・配線延長・結線作業の手間
ジョイントボックスが増えるほど、ルートが複雑になり、ブレーカー系統が把握しづらくなります。
コスト面だけでなく、管理面でも、ジョイントボックスは少ない方が有利です。
- 3m × 2本:最大 約6m
- 5m × 2本:最大 約10m
※左右の配線のみで上下の配線は含んでいません。
5mにデメリットはあるの?
5mはさまざまなケースに対応できる柔軟性がありますが、1つ大きな弱点があります。
それは、状況によってケーブル余長が生じることです。
そして、そのケーブル余長が問題を引き起こすことがあります。
ハーネスOAタップのケーブルはキャブタイヤケーブルで、成人の小指程度の太さがあります。
そのため、束ねると、思ったよりも存在感があります。
もし、余ったケーブルが、デスク下でとぐろを巻き、それが何本もあるとどうなるでしょう?
- 足に当たる・ひっかかる
- モノが落ちても取り出しづらくなる・掃除しづらくなる
- ぐちゃぐちゃになり、見栄えが悪くなる
ただし、この弱点はカバーすることができます。
それは、ケーブル余長をOAフロア下に埋めることです。
こうすることで、ケーブルは床下へ格納され、床上はすっきりします。
ただ、このケーブルの床下収納にも弱点があります。
OAフロアはできる限り、スカスカにしておいた方が良いです。
それは、OAフロア床下は、さまざまなケーブルが通る場所だからです。
それが、ケーブルでぎゅうぎゅうだと邪魔になってしまいます。
結局は、5mを使う場所は、ある程度限定した方が、使いやすくなります。
床下には何でも入れてよいの?
OAフロアの床下には何でも入れてよいのか、という質問をいただくことがあります。
床下に入れてよいのはジョイントボックス、ハーネスプラグ、ケーブルです。
一方、床下に入れてはいけないのはボディです。
ボディは必ず床上に出し、使用者が目視・操作できる位置に設置します。

- 床下に入れてよいもの:ジョイントボックス、ハーネスプラグ、ケーブル
- 床下に入れてはいけないもの:ボディ
工事では、電気設備の施工・保守で参照される内線規程の考え方に沿って判断します。
一般の電化製品プラグ(2本刃)を床下に入れると、ホコリの堆積などにより危険が生じます。
ハーネスシステムは構造上そのリスクが低い点が特徴です。
ボディは必ず床上に出し、使用者が目視・操作できる位置に設置します。
チェックリスト:3mか5mの判断早見リスト
ハーネスOAタップのケーブルで3mか5mのいずれを採用するか迷った場合に役立つ判断早見リストです。
迷ったときは、次の項目で整理してみてください。
- ボディをデスク上に置きたい → 1点
- ジョイントボックスが机から離れてしまう → 1点
- 床下を2m以上配線する必要がある → 1点
- レイアウト変更が頻繁にある可能性が高い → 1点
合計で2点以上となる場合は、状況によって5mを検討した方がよい可能性があります。
あくまで参考としてご利用ください。
まとめ:3mを軸にしつつ、5m活用で理想通りのオフィスレイアウトを実現
ハーネスOAタップのケーブル長さは、3mと5mの2択であるため逆に迷いやすいポイントです。
標準的な島レイアウトでは3mが扱いやすく、離れ・点在・将来変更を見込む場合は5mが有効です。
判断の軸は、ジョイントボックスの位置と、ボディをどこに出すかです。
「届くかどうか」だけでなく、「使いやすさ」と「管理のしやすさ」まで含めて選定し、理想通りのオフィスレイアウトを実現しましょう。



